【放置厳禁】雨どいの詰まりは正しく掃除をして解消を!
屋根からの雨水を集め、雨水枡に排水するためにある雨どい。
排水設備として非常に大切な役割を担っていますが、汚れが溜まると詰まりを感じるようになることがあります。
雨どいの詰まりは放置していると危険なため、正しく掃除をして雨水が通るようにしなければなりません。
ここでは、雨どいの詰まりを放置するリスクや正しい掃除方法についてご紹介します。
□雨どいの詰まりを放置するリスク
1.敷地に水が溜まる
本来、雨どいから排水された雨水は雨水枡へと入るように設計されています。
しかし、雨どいが詰まった状態で大雨が降るとオーバーフローになり、雨水枡以外の場所に排水されるようになってしまうのです。
その状態が長時間続くと、やがて敷地に大量の水が流れ込み、浸水状態になってしまいます。
2.最終的にシロアリ被害に繋がる可能性がある
雨どいが詰まり、オーバーフローが起こると、家の基礎内に雨水が侵入する危険があります。
もし基礎内に雨水が浸入してしまうと、2次被害として、基礎内の高湿化が進みます。
すると、湿度が高い環境を好むシロアリが繁殖するようになり、やがては家自体の耐久性を大きく低下させる原因になりかねません。
3.外壁・屋根の劣化や雨漏りに繋がる
雨どいからオーバーフローした雨水が溢れ出ている状態が続くと、次第に外壁や屋根の劣化が進み、外壁・屋根からの雨漏りに繋がるリスクもあります。
このような事態に陥ると、雨どいの詰まりを掃除するだけでは解決できなくなってしまいます。
修繕に何十万〜何百万とかかってしまうケースもあるでしょう。
雨どいの詰まりに気づいたら、早めに掃除をすることが非常に大切です。
□雨どいの詰まりを解消する正しい掃除方法
雨どいの詰まりは、主に砂や泥、落ち葉などが原因で起きています。
掃除ではこれらを取り除かなければなりません。
*準備するもの
・トング
・脚立
・パイプ掃除用のブラシ付きクリーナー
・ホース
・ゴミ袋
雨どいの詰まりを解消するために必要な備品は、上記の5つです。
ホームセンターや通販でも簡単に手に入ります。
実際に掃除する際は、汚れても良い服装で行いましょう。
*掃除の方法
1.軒樋のゴミを取り除く
屋根の下で横に伸びているパイプを軒樋と呼びます。
この部分はゴミが溜まりやすいため、トングを使って取り除きましょう。
2.竪樋(たてとい)に水を通す
雨水枡に向かって縦に伸びているパイプと竪樋と呼びます。
この竪樋に勢い良く水を噴射しましょう。
少しの詰まりであればこの方法だけで解消できるかもしれません。
3.パイプ掃除用のブラシ付きクリーナーで掃除
2.の手順では詰まりを解消できなかった場合、準備しておいたクリーナーで掃除をしましょう。
4.水を流して確認する
掃除が完了したら、確認のために水を流してみてください。
きちんと雨水枡に向かって排水されているようであれば、作業は完了です。
*注意点
雨どいの詰まりを解消する上で注意しておきたいのは、2階以上にある雨どいはご自身で掃除しないようにすることです。
高所で危険なため、万が一の事態が考えられます。
必ずプロに依頼しましょう。
□まとめ
雨どいの詰まりは、放置していると雨どいの掃除だけでは解決できないほどに事態が大きくなってしまいます。
雨漏りやシロアリといった大きな被害を招かないためにも、詰まりに気づいたらすぐに掃除しましょう。
ただ、2階以上の場所にある雨どいをご自身で掃除するのは危険です。
プロの力を借りるなどして、万が一の事態が起きないように注意してください。
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