2022年10月、断熱性能等級が新設!
家の断熱性の性能を表した「断熱性能等級」。
暑い夏、寒い冬でも快適に過ごすためには、断熱性能等級が高くなければなりません。
最近、この断熱性能等級が次々と新しくなってきています。
その背景にはどのような目的があるのでしょうか。
今回は、断熱性能等級について、最新情報を交えながら解説します。
□断熱性能等級はどんどん新設されている
断熱性能等級は、長らく4が最大値で動いていませんでした。
しかし2022年になって、断熱性能等級5、6、7と立て続けに新設されているのが現状です。
なぜ急に高頻度で更新されるようになっていったのでしょうか。
この動きの背景には「2050年にはカーボンニュートラル社会を実現するため」という大きな狙いがあります。
カーボンニュートラルとは、二酸化炭素の排出量を実質的に0にすることです。
この目標に向け、今は二酸化炭素の排出量を減らす取り組みがなされています。
断熱性能等級の新設も、この取り組みの一環でしょう。
断熱性能等級を上げれば、快適な住環境を実現できるので、エアコンや暖房の使用率を下げることが可能になり、二酸化炭素の排出量を減らせるのです。
快適な室内環境、省エネルギー性能、断熱性能等級を上げることで両者を手に入れることができるようになります。
□断熱性能等級のチェック方法
前述のように、断熱性能等級に求められるレベルがどんどん高くなっていることがわかります。
さらに2025年には、断熱性能等級は4以上が義務化となるため、これからのことを考えると断熱性能等級はなるべく4以上を確保しておいた方が安心です。
それでは、断熱性能等級はどのようにチェックすれば良いのでしょうか。
図面上では断熱性能等級が高くても、施工されているその新築が本当にその等級を満たしているのかは私達にはわかりません。
施工不良や施工ミスが起きている可能性があるため、工事中に断熱性能等級をチェックすることをおすすめします。
その際の方法として挙げられるのが、当社が専門的に実施している「ホームインスペクション」です。
第三者の目線から戸建てを評価するので、断熱性能等級も正しい値をチェックすることが叶います。
断熱に関することだけでなく、欠陥がないかも確認できるので、新築を購入・建築するお客様にとっては安心です。
ご興味のある方はぜひご相談ください。
□まとめ
今回は、断熱性能等級について最新情報を交えて解説しました。
2022年の4月には断熱性能等級5、2022年の10月には断熱性能等級6と7が新設されており、2025年には断熱性能等級4以上が義務化されるようになります。
これからは、いまよりもっと断熱性を高めることが求められてくるため、新築を検討している方はしっかり調べておきましょう。
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