【地震で倒壊した数はどこも0アピール】本当に地震に強いハウスメーカーは?
ハウスメーカーの選び方は、家づくりの成功を左右するといっても過言ではありません。
地震に強い家を建てようと考えると、ハウスメーカーごとに発表している「過去の地震で倒壊した数」が気になりますよね。
しかし、実際はどこのハウスメーカーでも倒壊した数は0だといっています。
一体どういうことなのでしょうか。
□地震で倒壊した数はどこも0?一体どういうことなのか
実は、「倒壊」の基準は明確に定められていません。
つまり、ハウスメーカーごとにその基準が異なるのが「0」の原因でしょう。
大破や倒壊していない、半壊程度ならそれは「倒壊数0」といえてしまうのです。
例えば、大手ハウスメーカーのセキスイハイムを例に見てみましょう。
セキスイハイムによる倒壊0とは、構造体ユニットのボックス形状が保たれている、もしくは補修すれば性能を回復させることができる状態としています。
セキスイハイムは、完成の一歩手前まで工場で仕上げるユニット工法を採用しています。
その1つ1つである、柱や床、梁などが修復できると判断できれば、たとえ家が傾いていたとしても倒壊数は0カウントにできるのです。
□地震に強いハウスメーカーはどう選ぶ?
ハウスメーカーごとに発表している「過去の地震で倒壊した数」は、あまり参考にならないことがお分かりいただけたと思います。
それではどのようにして、地震に強いハウスメーカーを選べば良いのでしょうか。
そのポイントは以下の3つです。
1 倒壊数よりも損傷数を確認する
2 耐震等級3で建設可能か
3 実大振動実験を見てみる
まず、「過去の地震で倒壊した数」ではなく「損傷数」を確認してみましょう。
損傷数の基準もハウスメーカーによって異なりますが、倒壊数よりは参考になります。
次に、耐震等級3で建設できるかを確認してみましょう。
耐震等級3であれば、大地震が来ても被害を最小限に抑えられる可能性があります。
最近では耐震等級3が当たり前になってきてはいますが、契約前に必ず確認しましょう。
最後に、実大振動実験を見てみましょう。
実際に家を建設し、それに地震を再現した振動を与える実験の映像を、見たことがある方は多いのではないでしょうか。
それもざっくりではありますが、参考になります。
気になるハウスメーカーがあったら、一度調べてみると良いでしょう。
□まとめ
地震で倒壊した数がどこのハウスメーカーでも0なのは、倒壊の基準が異なるからです。
家が傾いていたとしても、復旧可能ならそれはカウントされないことがほとんど。
本当に地震に強いハウスメーカーで建設したい場合は、今回紹介したポイントを押さえて選んでみてくださいね。