家の傾きを放置していると危険!傾きを放置するリスクについて紹介します
「家が少し傾いているくらい気にしない」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
しかし、家の傾きを放置するリスクは非常に高いものです。
そこで今回は、傾斜角度別の人の感じ方や家の傾きを放置する危険性をお話しします。
□傾斜角度別の感じ方
傾斜角度によって、人は傾斜を感じたり感じなかったりします。
人が違和感を持ち始める角度とは何度なのでしょうか。
まず、0.06度程度であれば違和感はないでしょう。
しかし、0.17度まで傾くと違和感を覚え始め、0.34度まで傾けば傾いていることを認識します。
さらに、0.57度傾いていると苦痛を感じ始め、0.86度でめまいや頭痛などの健康障害を引き起こす可能性が高まります。
このように、人間は少しの傾きにも敏感に反応し、健康障害を引き起こすことがあります。
なお、傾いた家での生活に慣れ、違和感を覚えなくなれば無意識に体にダメージを与えているでしょう。
傾いた家で問題なく生活できていたとしても、家を出て水平な場所を歩けばめまいを引き起こしてしまうことがあります。
□家の傾きを放置するリスク
先ほど健康障害を引き起こすとお話ししましたが、他にも家の傾きを放置しているとリスクが伴います。
まずは、生活面で見ていきましょう。
家の傾きが悪化すれば、ドアの構造が本来の構造に比べて歪んでしまいます。
そのため、勝手に開いたり、閉まらなくなったりする恐れがあります。
また、防犯の鍵がかかりにくくなり、鍵が本来の機能を果たさなくなることも考えられます。
次に建物面でお話しします。
家の傾きによってひびが入ってしまい、溝の深いクラックになってしまう可能性もあるでしょう。
また、地盤沈下が進めば家の傾きはさらに深刻化するため、安心して暮らせません。
外壁などにひびが入れば侵入した雨水によって基礎が腐り、最終的に倒壊します。
そして、先ほどもお話ししたように健康面でも被害が及びます。
初めは平衡感覚の狂いから現れる不快な症状を体験するでしょう。
さらに深刻化すれば、浮遊感や吐き気、腰痛などの違和感を覚えます。
傾きの深刻化は、食欲不振や睡眠障害のような甚大な健康被害にまで及ぶ恐れがあるため、たかが家の傾きといったように侮れませんね。
□まとめ
今回は、傾斜角度別の人の感じ方や、傾きを放置するリスクについてお話ししました。
傾斜角度が0.57度を超えれば重大な健康被害を引き起こす可能性が高まります。
家の傾きを感じ始めたら、ホームインスペクションを依頼し、一度調査してもらうことをおすすめします。
家の傾きを軽く見て、放置だけはしないでくださいね。