ご家族と一緒に暮らす家は常に安心感を得られるようにしたいものですが、外的な要因によって安心が奪われてしまうこともあります。
特に、雨漏りは家の構造に深刻な影響を及ぼし、最悪の場合、家の倒壊につながるリスクがあります。
この記事では、雨漏りで家が崩れる前兆と、雨漏りの早期発見のサインについて解説します。

□雨漏りで家が崩れるリスクが高まる

雨漏りは放置すると被害が拡大し、最終的に家が崩れるという事態にもなりかねません。
以下が雨漏りによって家の構造体が腐食しているサインです。

1.建物の揺れが強まっている
家の揺れが強まっている場合、構造体の腐食が進行している可能性があります。
木造住宅の木材は水分による腐食に非常に弱く、雨漏りによる水の浸透は木材の構造耐力を弱らせます。
鉄筋コンクリート造の家であってもコンクリートの微細な隙間から雨水が侵入し、鉄筋に錆を生じさせることがあります。
錆びた鉄筋は強度を失い、建物の耐震性が著しく低下することで、地震時の倒壊リスクが高まります。

2.シロアリが発生している
湿気が多い場所を好むシロアリは、雨漏りが発生している建物にたくさん集まります。
シロアリは柱や土台などを食べるため、構造体がむしばまれ、大きな揺れで建物が倒壊する危険性があります。

3.外気の影響を受けやすくなった
以前より家の中で暑さや寒さを感じやすくなった場合、雨漏りによって断熱効果が弱まっているサインです。
天井や壁の内部まで雨漏りの被害が拡大している状況なので、構造体が腐食している可能性が考えられます。

□雨漏りの早期発見のサイン

雨漏りはそのままにしておくと家の構造体にも悪影響を及ぼしてしまいます。
雨漏りは静かに進行するため発見が遅れがちですが、家が崩れるという事態を防ぐためにも、雨漏りのサインを見逃さないようにしましょう。

＊室内の変化

天井や壁に現れるシミやカビ、壁紙の剥がれなどに注意が必要です。
雨水が内部に浸透している証拠であり、放置すると構造体へのダメージが進行します。

＊外壁の変化

外壁にひび割れや塗装の剥がれが見られる場合も、雨漏りの可能性を疑いましょう。
外壁は雨風の影響を直接受けるため、早期の発見が被害拡大を抑えるカギとなります。

□まとめ

雨漏りは放置すると被害はすぐに拡大し、最終的には家が崩れるというリスクもあります。
建物の揺れが強まっていたり、シロアリが発生したりしている状態は、すでに家の構造体が腐食している可能性が高いです。
家の安全性を保つためにも、室内・外壁の変化に注意し、雨漏りを早期に発見することが重要です。