家が傾いたらどうする?家の傾きを直すためにかかる費用と対策
家の修理とは一口に言ってもさまざまな理由や緊急度、費用などの違いがあります。
これらの中でも緊急性の高いものとして、家の傾きが挙げられます。
家の傾きを直すためにどうするか、費用と対策についてみていきましょう。
□なぜ家が傾く?原因を解説します!
家が傾く大きな原因は5つあります。
1.地震で地盤が液状化する
地盤が弱い地域では大地震によって液状化現象が引き起こされます。
地盤が緩んでしまった結果、家の重さによって地盤の形が変化し、家が傾いてしまいます。
2.弱い地盤が沈下する
弱い地盤の上では、家の重さによって地盤が少しずつ沈下することがありますが、時間が経てば地盤は安定します。
しかし家の重さが偏っている場合、例えば2階部分が1方向にだけ偏っているといったケースだと、重い方だけが沈下し傾いてしまいます。
3.大地震によって地盤がずれる
大きな地震では地盤そのものがずれ、できあがった段差によって家が傾くケースもあります。
4.床下の下地材が劣化する
水分が多く腐食しやすい浴室まわりで起きやすい自然現象です。
腐食により床が凹んでいくので、その上に立つと部屋が傾いて見えてしまうことが原因です。
□傾きを直すにはどれくらいの費用がかかるの?
家の傾きを直す費用について、工法ごとに見ていきましょう。
1.耐圧盤工法
基礎の下に耐圧板を設置して高さを作る工法です。
地盤沈下で家が傾いたものの、これ以上傾くことはないとされる場合に使われます。
期間は2週間から3週間、価格は例えば建坪15〜20坪・総2階建て住宅であれば500万円から700万円ほどが目安です。
ただしあくまでも一例なので、地域や施工面積によって費用が増減する可能性があります。
2.土台上げ工法
これ以上地盤が沈下しない、かつ土台の強度がある程度強い際に行われる工法です。
こちらも期間は2週間から3週間、価格は200万円から400万円が最も多い価格帯ですが、地域や施工面積によって費用は増減します。
3.薬液注入工法
セメントを混ぜた薬液を地盤に注入し、地盤から持ち上げる工法です。
期間は1週間から2週間、価格は250万円から400万円が最も多い価格帯です。
同じく地域や施工面積によって費用は増減することがあります。
4.アンダーピニング工法
杭を基礎の下から支持層まで設置することで家を持ち上げる工法です。
鋼管杭とコンクリート杭の2種類があります。
期間は3週間から4週間、価格は例えば建坪15〜20坪・総2階建て住宅だと600万円〜1000万円が目安です。
こちらも地域や施工面積によって費用が変動するので、参考程度に留めておきましょう。
□まとめ
家の傾きは素人では判断がつかないケースが多く、専門家の手にゆだねる場面が多くなるでしょう。
しかし、自分が長く住む家の傾きを直す工法や費用について知っておいて損はしません。
気になることは調べてから専門家に頼るのもひとつの手段です。
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