新築で住み始めたばかりなのに寒い?その理由や対処法とは
新築を建築し、住み始めたばかりにもかかわらず、意外に多く挙がるのが「新築なのに寒い」という声。
新築でわくわくした気持ちが台無しになってしまうような現象ですね。
では、なぜ住み始めたばかりの新築なのに寒いのでしょうか。
そして、少しでも寒さを和らげる方法はないのでしょうか。
今回は、そのような疑問にお答えします。
□新築で住み始めなのに寒い原因
1.断熱材の性能に問題がある
例えば施工不良があったり、そもそも性能の低い断熱材が使われていたりすると、断熱性能は低くなってしまいます。
そうなると熱はどんどん逃げていってしまい、床下からの冷気で常に冷やされてしまうのです。
2.24時間換気扇による過換気
建築基準法において設置が義務付けられている24時間換気システム。
ここで定められているのは、1時間で家の中のおよそ半分の空気が入れ換えられたら良いというものです。
しかし、換気扇によっては過大な換気設計がされていることがあり、規定の2倍以上ものスピードで空気が入れ換えられていることがあります。
これほど換気扇が効いてしまっていれば、寒いのも納得です。
3.気密性に問題がある
断熱性の時のように、施工不良があると気密性が低下してしまう要因になります。
高気密だとうたっていても、実際に施工が完了してから本当に高気密であるか測定しているメーカーさんはあまりありません。
そのため、高気密住宅として建設したとしても、実際は低い気密性で寒さを凌げていなかったということはありえるものです。
4.コールドドラフト現象
コールドドラフト現象とは、暖かい空気が冷たい窓によって冷やされることで、足元に冷気がたまってしまう現象のことです。
これは高気密高断熱住宅でも起こりうるもので、窓の断熱性が低いとより寒さの影響が生じます。
□なるべくコストをかけずに対処する方法
*床まで届くようなカーテンにする
窓から逃げる熱やコールドドラフト現象を防ぐのに有効なのが、床まで届くようなカーテンに変えることです。
少し分厚いカーテンを選べばより効果を実感できます。
*換気口カバーを設置する
24時間換気システムによる過換気が原因の場合には、換気口カバーの設置がおすすめです。
換気システムを停止させるのは良くないため、換気口カバーで過換気を抑制させましょう。
換気口カバーは細かいほこりや花粉も除去できるため、メンテナンスもしやすくなります。
*窓に断熱シートを貼り付ける
窓の数が多かったり、断熱性や気密性に問題があったりする場合は、最も熱が逃げやすい窓の断熱性能を上げることで対応しましょう。
断熱シートは誰でも簡単に貼り付けられ、リーズナブルなのも魅力です。
窓の気密性が気になる場合は、シャッターを閉めることで対応しても良いですね。
□まとめ
住み始めたばかりの新築なのに寒い原因には、以下の4つが考えられます。
・断熱材の性能に問題がある
・24時間換気扇による過換気
・気密性に問題がある
・コールドドラフト現象
ただ実際の家の状態を見ないとどの原因に当てはまるかは分かりません。
原因を知りたい場合には、住宅診断士によるホームインスペクションの実施がおすすめです。
その原因に応じて対策が打てれば、より寒さを軽減できます。
当社ではホームインスペクションを実施していますので、まずはお気軽にご相談ください。
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