無垢床を手入れしないとどうなる?手入れ不要説の真実とは
昨今、天然素材への注目度が高まり、今や新築に無垢床を取り入れようと考える方が多くなりました。
そのような流れのなか、無垢床なら手入れしないで良いという声が行き交っています。
果たして本当に無垢床であれば手入れしなくても良いのでしょうか。
今回は、無垢床のお手入れ事情についてご紹介します。
□無垢床を手入れしないとどうなる?
もちろん、どのような素材の床であれ、お掃除は必要です。
拭き掃除をしたり、掃除機をかけたり、普段しているようなお掃除は欠かせません。
ではお手入れはというと、その無垢床の種類と使い方によるというのが的を射た答えとなります。
無垢床の種類によっては、定期的なワックスがけが必要なことがあるのです。
無垢床はその性質上傷がつきやすい一面もあり、もし使い方に問題があって傷をつけてしまえば、やすりで削ってオイルを塗り直さなければなりません。
無垢床ならではの美しい木目を維持していくためには、「お手入れしないで良い」なんてことはないということを押さえておきましょう。
□手入れの必要性は仕上げ方法によって異なる
前述のように、無垢床の種類によっては特別なお手入れが不要な物があります。
それは、造膜系塗料で仕上げられた無垢床です。
造膜系塗料の無垢床は、表面がウレタン塗料の膜で保護されており、日々の掃除だけで十分綺麗に保つことが可能です。
傷がつきにくいメリットもありますが、万が一傷ついてしまうと目立ちやすく、補修が難しいというデメリットを併せ持っています。
自然オイル仕上げやワックス仕上げといった浸透系塗料で仕上げられた無垢床は、やはり定期的に再塗装しなければなりません。
気になる箇所だけで構いませんが、お手入れ不要なわけではないのだといえます。
このように記述していると、無垢床のお手入れだけ特別手間がかかるように感じますが、決してそのようなことはありません。
一般的によく使われている複合フローリングであっても、半年〜1年に1度はワックスがけすることを推奨されています。
どのような床の素材であれ、お手入れすることで、新築同様の綺麗な床を長持ちさせられることは間違いありません。
□まとめ
「無垢床は手入れしないで良い」という言葉の真実は、その無垢床の種類や使い方によるといえます。
造膜系塗料の無垢床は特別な手入れが不要ですが、一般的なオイルやワックス仕上げの無垢床は定期的に再塗装しなければなりません。
しかしこれは無垢床に限った話ではなく、どのような床材であれ、定期的にお手入れすることで綺麗な床を維持できます。
無垢床だから特別お手入れが大変というわけではないことを押さえておきましょう。
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