住宅が老朽化する原因とは?住宅の寿命を延ばす対策を解説
住宅が老朽化する原因と対策について
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新築で建てた家でも、住み続けると経年劣化が進んで、建物は老朽化してしまいます。老朽化とは、そのままでは居住、利用ができない状態のことです。今回は、住宅が老朽化してしまう原因と対策を紹介します。
目次
住宅が老朽化すると何が起こる?
住宅が老朽化すると、さまざまな危険が生じる恐れがあります。木材が湿り、そこからシロアリなどが浸入することがあります。排水管など水回りの設備が老朽化すると、水漏れやカビが発生してしまいます。老朽化は木造の建物だけではありません。鉄材もサビたり、腐ったりします。特に海沿いの住宅では、塩分を含んだ潮風が吹きつけることで鉄材が腐食したり、コンクリートにひび割れを起こしたりするのです。
倒壊の危険が高まる
住宅の経年劣化を放っておいて建物が老朽化すると、住宅の強度が弱くなってしまいます。さらに、木材などの腐食が進み、家が倒壊する危険性があるのです。
老朽化の原因は?
老朽化の原因には、さまざまな原因があります。日本は温暖で湿気の多い国のため、木材が腐食しやすい環境です。木材が腐食するとシロアリや害獣の侵入につながってしまいます。また、家を放置したり、空き家にすることも老朽化を加速させる原因になります。
害獣の侵入
害獣とは、人間活動に害をもたらす動物のことを言います。害獣はネズミやイタチだけではありません。たぬきやハクビシン、大型になるとシカやイノシシも害獣です。田舎だげでなく、都会にも害獣は生息しています。建物に害獣が住み付くと、糞尿による健康被害や、木材、断熱材にも被害を受けてしまうのです。とくに、最近都会でも見かけるようになったハクビシンは、寝ぐらを決めてそこに住み付くという習性があります。またフンをする場所も、1か所に決めるため、フンが1か所にどんどん溜まってしまうのです。
腐朽菌やシロアリの侵入
日本は、高温多湿の気候です。そのため、腐朽菌が繁殖しやすい環境です。腐朽菌が繁殖すると、木材が腐り、シロアリが侵入する原因になってしまいます。シロアリは寒い冬でも活発に活動する害虫です。シロアリを放っておくと、柱の内部が食い荒らされることもあります。
湿気によるカビや腐食
カビや腐食は、湿気の多い梅雨の時期だけではありません。冬の結露や、雨漏り、給排管の亀裂などでも発生ます。カビは、健康被害だけでなく、木材の腐食の原因にもなるのです。
老朽化の対策方法
家の中に湿気がこもることで、老朽化の速度を早めてしまいます。こまめに換気することで、湿気を抑えることができますよ。また、定期的に点検することも大切です。外壁のひび割れなどは自分で確認することができます。屋根裏や床下、建物の内部などは、危険がともなう場合があるので、専門家に依頼して点検しましょう。とくに経年劣化が早い屋根や外壁などは、定期的に点検することをおすすめします。
定期的なリフォーム
建物や建材には耐用年数があります。念入りに換気や点検をしても、年数が経つと劣化してしまうのです。劣化した部分を新しくするだけでなく、耐震や、防犯のリフォームも行えるため、メンテナンスも兼ねて定期的なリフォームすることをおすすめします。木造住宅の耐用年数は、約22年と言われていますが、定期的な点検やメンテナンス、リフォームを行うことで耐用年数を延ばし、快適に住み続ける事ができるのです。
住宅の老朽化は定期的なリフォームで防ごう
老朽化には、定期的なリフォームが最善の対策です。老朽化にはさまざまな原因があります。適切なリフォームや修繕を行うことで老朽化を遅らせることができ、住宅を補強することも可能です。老朽化が心配な方は専門家に相談しましょう。当社では、お住まいの劣化状況や欠陥の有無、改修すべき箇所、おおよその費用などの診断やアドバイスを行っています。また住宅リフォームなど、様々な「おうちの困った」の解消をお手伝いしています。ぜひご相談くださいね。
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