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外壁のひび割れを補修するには?状態に応じた対処方法について

外壁 ひび

外壁のひび割れを補修するには?状態に応じた対処方法について

この記事を読むための時間:3分

外壁は経年劣化や環境によって、ひび割れを生じることがあります。大切な住まいのことですので、状態に応じた適切な方法を取りたいところです。では実際にひび割れを見つけたら、どんな方法で補修すれば良いのでしょうか。

そこでこの記事では、外壁にひび割れが起こる原因やリスク、補修方法について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください

外壁のひび割れが起こる原因とその程度

外壁に生じるひび割れ。一体どのような原因で起こるのでしょうか。原因とひび割れの程度について、具体的に見ていきましょう。 

なぜ外壁のひび割れが起こるのか?

外壁にひび割れが起こる要因として考えられるのは、主に3つです。

 

【乾燥】

モルタルやコンクリート材の外壁は、素材自体の乾燥によりひび割れを生じやすいです

 

【紫外線や雨による経年劣化】

紫外線によって防水性が低下すると、雨などの水分を吸収しやすくなり、膨張・収縮を繰り返すことで、ひび割れが起こります。

 

【地震などの自然災害】

地震の揺れによるゆがみに耐えきれずに、ひび割れが起こるケースです。軽度のひび割れ「ヘアークラック」

髪の毛のように細いひび割れはヘアークラックと呼ばれるものです。

この場合は、施工に起因することが少なくありません。

  • 塗膜の劣化、塗膜の乾燥不適切だった場合。

  • 塗膜の上の硬質塗膜を塗装した場合。

乾燥による「乾燥クラック」

外壁材の乾燥により幅の狭いひび割れのことを乾燥クラックといいます。

前述の通り、モルタルやコンクリートは乾燥しやすいため、このタイプのひび割れが生じるケースが多いです。

中程度から重度のひび割れ「構造クラック」

構造クラックは、建物の内部からひび割れが起こっている状態です。微細なクラックが進行した場合や地震・不同沈下などによる外的な要因でも生じます。

また、建物の構造的な欠陥とも関係があり、欠陥による揺れやゆがみといった力が働くことで、構造クラックを生じることもあります。できるだけ早く点検と補修を依頼しましょう。

開口クラック

開口クラックは、構造クラックと同様に建物に負担がかかって生じたひび割れのことをいい、なかでも窓や扉といった開口部周辺に、斜め方向にひび割れが生じたものを指します。

場所的にクラックから内部へ雨などが侵入しやすいため、早急な対応を要します。

ひび割れを放置すると起こるリスク

ひび割れは軽度のものでも、放置するのは危険です。ひび割れを放置すると、どのようなリスクが起こるのでしょうか。

 雨漏り

まずは、ひび割れから起こる雨漏りです。小さな外壁のひび割れでも、放置すればその隙間から雨水が浸入し、やがて家の内部にまで達する可能性があります。

建物の耐久性が低下する

次に建物の耐久性の問題です。

通常外壁の下地にある防水紙が内部への浸水を防いでくれていますが、長期間の雨水の浸水により、防水紙を傷めて劣化させ、構造内部の材質の腐食が避けられない事態に及ぶことがあります。そうなれば、建物の耐久性が低下は免れないでしょう。

カビによる人体への影響

最後に、カビの発生による被害です。

ひび割れによる湿気や浸水によって、構造内部にカビが発生しやすい状態を招いてしまいます。人体にも悪影響を与えるため、注意が必要です。

自分でできる応急処置「DIY」

では、外壁のひび割れに対してできる応急処置はないのでしょうか。自分でできるDIYについて見ていきます。(あくまでも応急処置ですので、念のために点検や補修を依頼しましょう)

チョーク式

チョーク式の補修方法です。

  1.   ひび割れ部分に指で水を塗る。

  2.    チョーク型のコンクリート粉をひび割れ部分にすり込む。

  3.    水塗布→コンクリートのすり込みを10cmごとに繰り返す。

  4.    指で押さえて仕上げる。

 

コンクリート粉を無駄なく使えますが、指圧で仕上げることで時間と労力が必要です。

スプレー式

スプレー式の補修方法です。

  1. スプレーでひび割れ部分に水を塗る。

  2.  セメントスプレーを塗布。

  3. スポンジで周りをならす。

 

コンクリート粉が周りに飛び散るので無駄が出やすいですが、簡単で時間がかかりません。

専門業者に依頼する前にやるべきこと

もしも応急処置では賄いきれなければ、専門業者に依頼をしましょう。ここでは、専門業者に依頼する前に確認すべきことについて見ていきます。

費用の見積もりをお願いする

補修に費用や工期について、見積もりをお願いしましょう。実際にどのくらいかかるのか、予算や予定と照らし合わせてみることをおすすめします。見積もりは数社からとって、どこが良いのか検討すると良いでしょう。

保証や保険について確認しておく

家を購入したとき、塗り替えをしたときに工務店や業者から保証書を受けとっていないでしょうか?まずは保証書に記載されている保証期間や内容について見ておきましょう。また、地震や台風といった自然災害の場合、保険が適用される可能性がありますので、保険に加入しているのであれば、事前に確認してみることをおすすめします。

外壁のひび割れは速やかに対処しよう

外壁のひび割れは小さなものでも放置すると、建物自体に大きな影響が出てしまいます。できるだけ早い対処が肝心です。自分で補修できる程度のものもありますが、困ったときは専門業者に点検や補修を依頼すると良いでしょう。ひび割れを発見した場合は、安全な住まいと安心できる生活を守るためにも、速やかに対処しましょう

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