中古住宅購入の注意点と優良物件を見極める10のコツ
中古住宅は新築よりも手を出しやすいですが、売買においてトラブルが発生しやすい一面もあります。
事前に注意点を押さえ、優良物件を見極めるコツを把握しておくことで、トラブルを未然に防ぎましょう。
今回は、中古住宅購入の注意点と優良物件を見極める10のコツをご紹介します。
中古住宅を検討中の方はぜひ参考にしてください。
□中古住宅購入の注意点
中古住宅を選ぶうえでまず注意しておきたいのが、エリア・間取り・価格の3つです。
特に、エリアは一度選んでしまえば変えることのできない要素のため、慎重に検討しなければなりません。
住みたいエリア・周辺施設・駅までの距離など、お好みの条件に合ったエリアを選択しましょう。
エリアによっては、時間帯や曜日によって表情が全く変わる場所もあります。
中古住宅購入前には必ず実際に足を運び、周辺環境をチェックしておくと安心です。
間取りや価格は、双方のバランスを考慮する必要があります。
妥協できるポイントと譲れないポイントの両方を明確にしておきましょう。
□優良物件を見極める10のコツ
1.耐震性
耐震性は、ご家族の安全を守るためにも大切な要素です。
1981年に耐震基準が新しくなったため、中古住宅購入の際には建築時期に着目しましょう。
2.地盤
中古住宅の強度は地盤によっても決まります。
昔は田んぼだった土地や、軟弱地盤に該当するような地盤であれば、有事の際に被害が大きくなってしまう可能性があります。
地盤はハザードマップなどで確認できる他、許可を取れば地盤調査をすることも可能です。
3.メンテナンス
築年数が経過した中古住宅でも、定期的にメンテナンスされている物件であれば状態が良い可能性があります。
「家歴書」にメンテナンスの時期や内容が記されているので、確認しておきましょう。
4.耐久性
柱・梁・床下など、目に見えない部分で劣化が進んでいないかを確認することも大切です。
築年数が経過した中古住宅はシロアリや雨漏りなどの問題もあるため、プロに頼んで目視で確認してもらいましょう。
5.快適さ
中古住宅は現在の住宅よりも断熱性や気密性が低いことが多く、暮らしの快適さが損なわれる可能性もあるかもしれません。
夏を涼しく、冬は暖かく過ごすためには、リフォームも視野に入れて検討するのがおすすめです。
6.採光性
明るい空間は気持ちを上向きにしてくれます。
窓の大きさや方角などを確認し、採光に問題がないかをチェックしておきましょう。
7.周囲環境
優良物件を見極めるためには、周囲環境の確認も欠かせません。
周辺施設や交通量、利便性などを見ておきましょう。
可能であれば、曜日や時間帯を変えて複数回訪問することをおすすめします。
8.リフォーム
中古住宅の購入後にリフォームを検討しているのであれば、リフォームのしやすさも確認しておきましょう。
例えば、壁で家を支えるような2×4工法の場合には、大掛かりなリフォームができない可能性があります。
法改正によって現在の基準を満たしておらず、増改築不可の場合もあるため注意が必要です。
9.バリアフリー
老後も住むことを視野に入れているのであれば、バリアフリーにも着目しなければなりません。
将来のバリアフリーリフォームに対応できる造りになっているかをチェックする必要があります。
例えばトイレの場合、洋式で便器の前と横には50cm程度のスペースが必要です。
廊下の幅は75cm程度とゆったりと余裕のある作りであることが求められます。
10.防犯性
道路との位置関係や死角になる位置の有無、中古住宅周辺の様子など、防犯性に関わる部分もしっかり確認しておきましょう。
二重ロックや防犯シート、防犯カメラなど、設備的な部分は後付けできるので、中古住宅購入時には立地を重要視することが大切です。
放置自転車や落書き、ゴミの不法投棄が多い場所は犯罪も多いといわれているため、周囲環境を欠かさずチェックしましょう。
◻︎まとめ
中古住宅の購入では、築年数だけで判断してはいけない要素がたくさんあります。
実際に足を運んでみないとわからない部分も多くあるため、事前の確認は怠らないようにしましょう。
ここでご紹介した注意点や見極める10のコツを参考に、後悔しない中古住宅選びをしてください。