中古住宅の雨漏りに火災保険は適用できる?費用負担はどうなるのか?
「中古住宅で雨漏りが起きた場合、その修理費用に火災保険を適用できる」という情報を見かけたことはありませんか。
最近、ネットではこのような情報がたくさん流出しているので、多くの方が目にしたことがあると思います。
しかし、実際は全ての雨漏りを補償できるわけではありません。
一体どういうことなのでしょうか。
□中古住宅の雨漏りに火災保険は適用できるのか?
中古住宅で起こる全ての雨漏りに、火災保険を適用できるわけではありません。
雨漏りは様々な原因で引き起こされます。
経年劣化であったり、台風被害であったり、その雨漏りの原因によって火災保険の適用の可否が決まります。
そもそも火災保険とは、偶発的に起きた災害や事故によって家財が受けた被害を補償してくれる制度です。
そのため、雨漏りに火災保険が適用できるのは偶発的に起きた災害や事故によって被害を被った場合に限ります。
中古住宅の経年劣化が原因で雨漏りが起こっている場合、火災保険を適用することはできません。
もし災害や事故で被害を受けた場合にも、それを証明できる写真や状態を見せなければ適用はできません。
簡単に火災保険を適用できるわけではないことに注意しましょう。
□中古住宅の雨漏り修理の費用負担はどうなる?
中古住宅の雨漏りの費用負担は、基本的に売主が支払います。
不動産会社の仲介で購入した中古住宅、不動産会社が直接売りに出していた中古住宅であれば、まずは速やかに不動産会社に連絡しましょう。
ただし、売主の費用負担には期限が設けられていることがほとんどですので、事前に確認しておくと安心です。
売主の契約不適合責任が免責される旨が売買契約書に記されている場合には、たとえ原因が購入前にあったとしても、売主に費用を請求することはできません。
雨漏りにかかる工事費用は、およそ3万円から30万円程度が目安です。
特に雨漏りが起きている場所が壁や天井である場合には、屋根や壁の取り替えが必要になる可能性があります。
そうなると大掛かりな工事となり、100万円程度かかる場合もあるかもしれません。
雨漏りの修理にかかる費用は、調査費と工事費の合計です。
調査に手間がかかる場合には、工事費が安くてもかなりの費用がかかる可能性があります。
□まとめ
中古住宅の雨漏りの原因が風災・雹災・雪災である場合には、火災保険を適用可能です。
経年劣化が原因であれば適用できません。
修理費用は、基本的には売主負担です。
これから中古住宅を購入するのであれば、購入前にホームインスペクションをすることをおすすめします。
ぜひお気軽に当社にお問い合わせください。