外壁タイルの浮きは放置厳禁|定期的に調査の依頼を
タイルの外壁を取り入れた戸建ての場合、定期的にタイルに浮きが発生していないかチェックしておく必要があります。
タイルの浮きを放置していると剥がれ落ちる可能性があり、通行人に怪我を負わせてしまうことも。
そして、最悪の場合死亡事故にも発展しかねません。
浮いているタイルを見かけたら、こうした事故を発生させないためにも、早めの対処が必要です。
今回は、タイルに浮きが発生する原因や浮きが気になってきたときの対処法についてご紹介します。
□タイルに浮きが発生する原因
1.劣化
タイルの外壁は定期的な塗装が必要ないため、よく「メンテナンスは必要ない」と勘違いされている方がいらっしゃいますが、そうではありません。
タイルであっても、紫外線や風雨に晒されることで経年劣化が進み、タイルや接着剤の性能が落ちてしまうのです。
それがタイルの浮きを引き起こします。
2.地震
地震による強い揺れは、建物全体を揺らします。
これはタイルの付着力を弱めてしまうため、剥離を促してしまう可能性があります。
3.施工不良
タイルの施工を行ったばかりにもかかわらず、数ヶ月や1年程度で浮きが発生しているのであれば、施工不良を疑いましょう。
下地となるモルタルの質が悪かったり、タイルを適切に固定できていなかったりと、様々な問題が考えられます。
□タイルの浮きが気になったら
もしご自宅のタイルの浮きが気になってきたのなら、早急に補修を行いましょう。
タイルの浮きは最悪の場合には他人を巻き込む事態に発展する可能性があるため、放置は厳禁です。
補修には主に以下5つの工法があります。
・アンカーピンニング工法:浮いたタイルをアンカーピンや接着剤で補強・固定する
・張り替え工法:広範囲にタイルの浮きがあるときには、全体のタイルの張り替えを行う
・ピンネット工法:アンカーピンでタイルを固定しつつ、ネットを張って補強する
・エポキシ樹脂注入工法:少量の浮きの場合には、エポキシ樹脂(接着剤)を注入する
定期的にタイルが浮いていないか調査を行うことで最悪の事態を避けられます。
調査には、タイルの1枚1枚を叩いて行う打診調査法とサーモグラフィで撮影する赤外線調査法の2種類があります。
正確性が高いのは打診調査法ですが、足場が必要になり、調査には時間を要します。
どちらが適しているかは専門業者と相談しながら決めるのがおすすめです。
□まとめ
外壁の調査には時間も必要も必要になりますが、事故を未然に防ぐことに繋がります。
早めに補修を行えば、建物自体の寿命を延ばすこともできるでしょう。
タイルの浮きが気になってきたら、早めに調査を依頼することが大切です。