塗装がパリパリ剥がれるのは大丈夫?耐用年数を下回るなら施工不良かも
塗装がパリパリと剥がれてしまう。
このような外壁の状態は、塗料の耐久性が落ちたことによって発生しています。
このまま放置していると外壁、ひいては家そのものの耐久性を落としかねないため、早めに対処しましょう。
今回は、塗装がパリパリと剥がれる原因や補修の必要性について解説します。
□塗装がパリパリ剥がれるのはなぜ?
*施工不良
外壁塗装に用いられる塗料には、それぞれに目安となる耐用年数が定められています。
・アクリル:5〜7年
・ウレタン:7〜10年
・シリコン:10〜12年
・フッ素:12〜15年
耐用年数を大きく下回る年数で塗装がパリパリと剥がれているのであれば、施工不良の可能性が高いでしょう。
例えば下塗りが不足していたり、下地の処理が不足していたり、塗装した際の天候が影響していたりする場合もあります。
適切な塗装が行われていなければ、どれだけメンテナンスに気を遣っていたとしても、耐用年数を全うするよりも前に塗装が剥がれてしまいます。
*経年劣化
塗料の耐用年数を全うした状態で塗装が剥がれてくるのであれば、経年劣化によるものと考えて良いでしょう。
外壁は常に紫外線や排気ガス、風雨に晒されているため、徐々に耐久性が落ちていきます。
施工不良のときのように、僅か数年で塗装が剥がれてくることはありませんが、外壁塗装は10年に1回程度は行わなければなりません。
□塗装の剥がれは補修が必要
塗装の剥がれは、外壁塗装をすべきサインです。
早急に塗装会社に依頼を行いましょう。
なぜ緊急性の高い事態なのか、その理由は外壁塗装が担う役割にあります。
そもそも外壁塗装は、外壁を守るために行うものです。
外壁に塗料を塗ることで、紫外線や風雨などの様々な障害から家を守っています。
その塗装が剥がれているということは、何の保護もされていない外壁があらわになっているということ。
外壁の下には防水シートが張られていますが、外壁自体には防水性がないため、徐々に雨水を吸って劣化が進む可能性があります。
そうなると、外壁塗装をやり直すだけの補修では済みません。
モルタルの打ち直しや、サイディングボードの張り替えといった大掛かりな工事にまで発展してしまうでしょう。
放置すればするだけ、より高額な補修が必要になります。
最低限の補修工事で済ませるためには、塗装の剥がれを発見してすぐに対処することが非常に大切なのです。
□まとめ
塗装がパリパリと剥がれる現象は、施工不良や経年劣化が原因だと考えられます。
どちらが原因だとしても、塗装の剥がれは外壁塗装をすべき緊急性の高いサインです。
放置しているとより高額な補修が必要になることがあり、家自体の耐久性を落としてしまう懸念もあります。
早め早めの対処を心がけるようにしましょう。
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