マイホームへの憧れが大きい方ほど、マイホームを建てるまでの場面に注力してしまいがちですが、良い家づくりには完成後の生活を具体的にイメージすることが欠かせません。
もし安くマイホームを実現したとしても、メンテナンスや日々の生活にお金がかかってしまえば本末転倒。
生涯かかるコストで考えれば全く経済的ではないということもあり得ます。
では、このようなランニングコストがかからない家を実現するにはどうしたら良いのでしょうか。
今回は、ランニングコストがかからない家についてご紹介します。

□ランニングコストの軽視は家づくりにおける落とし穴

家にかかるランニングコストの代表格は、光熱費です。
自動車を購入する際には燃費について考慮するように、家においても「いかにエネルギーを節約できるか」が大切な視点となります。

ただ、夏や冬を快適に過ごすためには、エアコンや暖房などが欠かせません。
家の断熱、気密性能が高くなければエネルギーを有効活用できず、光熱費はどんどん上がっていきます。
光熱費は固定費ではなく変動費に分類されますが、ランニングコストを重視した家づくりをすれば費用の水準を下げることが可能です。

もう1つ、家にかかる大きなランニングコストに、修繕費が挙げられます。
家を長持ちさせる対策が取られていなければ、数年後には大規模な修繕が必要になるかもしれません。
住宅購入費を抑えることに注目しがちですが、いずれ必要になる修繕費も考慮して長期的な目線で検討することが大切です。

なかなかイメージはしづらいかもしれませんが、ランニングコストの軽視は家づくりにおける落とし穴です。
将来的にかかるお金も含めて考えることで、安心で快適な家を建てましょう。

□ランニングコストがかからない家はどう実現する？

ランニングコストがかからない家づくりを行うには、まず大前提として断熱性や気密性を高めた設計であることが大切です。
また、設計通りしっかり工事が行われているかを確認することも求められます。

特に断熱工事については、プロの方でも難易度が高く、完璧な施工とはいかない場合もあります。
断熱等級4の家を建てていたとしても、どこかに欠陥があるせいで実際は断熱等級3になっている可能性もあります。

ただ、こうした実際の性能や欠陥の有無について判断するには、当社のようなホームインスペクション会社のようなプロでないとなかなか難しいのも現状です。
ホームインスペクションは必要ないといわれることがありますが、ランニングコストがかからない家を正しく実現するには非常に大切な工程です。
マイホームの購入を検討しているのであれば、合わせてホームインスペクションも検討することをおすすめします。

□まとめ

家づくりでは、将来的にかかるコストも配慮することで、結果的に「良い家」に繋げることができます。
ランニングコストがかからない家にするには、断熱性・気密性・メンテナンス性の3つに配慮し、正しい施工が行われているかを確認しましょう。
ホームインスペクションをご検討の際は、ぜひ当社にお任せください。