ホームインスペクションって新築住宅でも必要なの?
ホームインスペクションをご存じでしょうか。
新築や中古で住宅を購入するとき、不動産や管理会社に全幅の信頼を寄せきれない方も多いでしょう。
そんな時に使える第三者の目であるホームインスペクションについて見ていきましょう。
□そもそもホームインスペクションってなに?
*ホームインスペクションとは
ホームインスペクションとは一言に纏めれば住宅診断です。
ホームインスペクターと呼ばれる住宅診断士が専門家として、第三者の目として劣化具合を始めとした住宅の状況を見極めます。
*ホームインスペクションの考え方
ホームインスペクションで見るところは数多くありますが、消費者が何を目的とするかによって必要なところは変わります。
日本ホームインスペクターズ協会ではホームインスペクションを「消費者が主に中古住宅を売買する前に、主に目視で住宅のコンディションを把握して報告する」業務としています。
□新築でもホームインスペクションはやった方がいい?
結論からいえば、どちらが良いかと言えばやった方がいいです。
というよりも、どんな状況であれ購入前にやった方が良いことに変わりはありません。
その理由について3つご紹介します。
1.建築したときの調査で細かい品質調査はされていない
新築住宅では建築するとき、自治体か指定確認検査機関で中間検査と完了検査を行う義務が国で定められています。
しかしこの検査は内容がかなり限られており、その精密さは図面通りに建築されているかどうかを確認する程度。
建築時の検査は品質を保証してくれるわけではありません。
2.新築の物件だからと不備がない保証にはならない
契約不適合責任があるため、新築住宅は引き渡し後10年の間であれば建物に瑕疵が見つかっても売主が保証する義務があります。
そのため新築住宅は安心と思う方もいますが、これは瑕疵があった場合の責任でしかありません。
また、保証の内容も具体的に取り決めているケースは少ないため、あとから不備が見つかっても満足なサポートが受けられないケースもあります。
3.高価格な物件ではリスクが大きくなりやすい
高価格な住宅であればきちんとやってくれているはず、という考え方があります。
全体的な傾向としては確かに高価格のメーカーの方が不備の少ない傾向にありますが、決して0ではありません。
また、高価格な住宅にある珍しい機能や特殊な設計は不備が起きやすいです。
□まとめ
新築物件におけるホームインスペクションは住宅の状況を確認し、今後の品質や機能に影響が出ないかをチェックする役割を持ちます。
中古物件と比べると、新築でホームインスペクションを行うメリットは多くはないかもしれないですが、できるだけ行っておくほうが安全だと言えるでしょう。