ホームインスペクションはいつ頃頼むのが一番いいの？
ホームインスペクションは住宅購入のプロセスでは必須の工程ではありませんし、不動産会社に実施義務があるものでもないため、通常は取引の流れには組み込まれていません。
それではホームインスペクションを利用したい場合、タイミングはいつ頃が良いのでしょうか。
□ホームインスペクションはどんな時に頼むもの？
大きく分けて、住宅を買うときか売るときに頼むものです。
それぞれについて簡単に見ていきましょう。
＊住宅を買うとき
新築、中古に限らず、住宅購入の際はホームインスペクションを行っておくことをおすすめします。
特に中古住宅だと、何かしらの欠陥や劣化などがあるかもしれないので、これらの早期発見のために行う方が得策です。
また、住宅がどれくらい持つかもある程度わかるので、今後のメンテナンス時期の参考にもなるでしょう。
＊住宅を売るとき
逆に住宅を売るときも、ホームインスペクションを頼むケースがあります。
住宅の状態が分かれば資産価値やいくらくらいで売れるのかが分かり、売却した後で不具合が発覚し、トラブルになる可能性を防ぐこともできます。
また、買主に対して誠実さを示すこともできるでしょう。
□具体的にいつ頼んだらいいの？
ホームインスペクションは基本的に申し込みをしてから契約するまでに利用するのがおすすめですが、細かなタイミングは住宅によって異なります。
いつ頃利用するのが良いのか、ケースごとに見ていきましょう。
1.新築住宅の場合
既にできあがった住宅を買う場合、売買契約より前に利用するのがおすすめです。
しかし実際は、住宅を汚されたり傷をつけられたりするのを嫌がることがあるので、契約前にホームインスペクションをしてくれる業者は少ないのです。
契約後でも引き渡し前に瑕疵（かし）や欠陥が見つかれば直してもらえるものの、できるなら最初から問題ない物件に住みたいもの。
また、まだできあがっていない住宅を買う場合は契約前から完成まで、定期的にホームインスペクションを利用する手段もあります。
費用はかかりますがこれが最も安心できる住宅になるでしょう。
2.中古住宅の場合
こちらの場合でも、売買契約より前に利用するのがおすすめです。
購入前のホームインスペクションで、あまりにひどい欠陥や劣化部分を見つけられれば、そこで購入を取りやめることも可能です。
また、購入後に瑕疵が見つかった場合、中古住宅では責任がどこにあるか分かりにくいため必要度は新築住宅より大きいでしょう。
□まとめ
ホームインスペクションは、基本的に契約前・購入前に行うことで、不満の残らない売買活動にできるでしょう。
新築住宅、中古住宅の双方でメリットになるので、購入後のトラブルを防止するためにも行っておくことをおすすめします。
