賃貸住宅での湿気トラブル、責任は誰に?対処法はあるの?
賃貸住宅には窓が少なく、湿気がこもりやすいために、少しでも油断してしまうとカビが繁殖してしまいます。
持ち家ではない賃貸住宅での湿気トラブルは、誰に責任が問われるのでしょうか。
また、湿気トラブルに見舞われないための対処法はあるのでしょうか。
今回はこのような疑問にお答えします。
□賃貸住宅での湿気トラブルにおける責任の所在は?
賃貸住宅を契約する際、退去時には「原状回復」する義務が課されます。
つまり、入居時と同様の状態に戻す必要があるのです。
ただし、住んでいて自然に劣化してしまった場合には、その責任は問われません。
逆に、故意に傷つけたり汚したりした物については、原状回復の義務が課されることとなり、費用を負担する必要があります。
それでは、湿気トラブルについてはどうなのでしょうか。
湿気トラブルは、入居者側の責任となることがほとんどです。
なぜなら、湿気トラブルとなる原因が入居者側にあることが多いからです。
入居者側に責任が問われるケースは以下の通りです。
・結露を放置してカビが発生
・換気や掃除不足でカビが発生
・部屋干しによってカビが発生
・お風呂場の湯を入れたままにしてカビが発生
・こぼれた水を放置してカビが発生
・水漏れを放置してカビが発生
これらの場合は、入居者側に責任があると判断されることがほとんどです。
一方で、建物や部屋自体に欠陥がある場合には、家主の責任となります。
例えば、雨漏りや水漏れなどが当てはまります。
ただし雨漏りや水漏れに気づいていながらも放置すると、それは入居者側の責任となります。
入居者は異変に気づき次第、管理会社や大家さんに連絡することが大切です。
□対処法はあるのか?
それでは、湿気トラブルを回避するための対処法はあるのでしょうか。
入居前と入居後でみていきましょう。
入居前であれば、内見時に窓のサッシや壁紙をチェックしてください。
窓のサッシでは、結露の有無やサッシ周りのカビの有無によって、部屋の湿気の状態を確認できます。
壁紙では、壁紙のつなぎ目の浮きの有無によって、換気状態の良さを確認できます。
この2つの部分を事前に確認しておくと良いでしょう。
入居後であれば、以下の湿気対策をするのがおすすめです。
・定期的に換気する
・結露があればすぐに拭き取る
・家具と壁の間を5センチは開ける
・換気扇を活用する
・エアコンの除湿機能と空気清浄機を使用する
賃貸住宅はあまり換気状態が良くなく、湿気がこもりやすい傾向にあります。
事前の対処をしっかりと行い、湿気トラブルに巻き込まれないようにしましょう。
□まとめ
賃貸住宅では、入居者側に原状回復の義務が課されます。
そのため、湿気トラブルは入居者側の責任となることがほとんどです。
今回紹介した対策や、入居前のチェックポイントを参考に、トラブルを回避できるようにしておきましょう。